神奈川県を中心に屋根修理・屋根リフォームを手がけている株式会社三建材です。今回は屋根材の一つである「横暖ルーフ」の特徴と、メリット・デメリットについてお話ししていきたいと思います。

 

 

横暖ルーフとは

横暖ルーフとは、ガルバリウム鋼材で作られた金属屋根の事を指します。２００３年に販売を開始したこの金属屋根は、現在よく使われている断熱材一体型横葺き金属屋根の先駆けで、その手の業界において知らない人がいないほどの知名度を誇ります。

この屋根の特徴は断熱性や耐候性の高さで、長期保証のお墨付きもあります。長期間安心して設置することができ、気温の下がりやすい地域や気候変化が激しい地域にピッタリです。金属屋根の重さも粘土瓦の10分の１と非常に軽く出来ており、住宅への負担が少ない仕上がりになっています。また、横暖ルーフは金属屋根である性質上、屋根にかかった雪の落ちるスピードが速いという注意点があります。そのため、落ちてくる雪を止めるために雪止めがつけられるようになっています。

 

 

横暖ルーフのメリット

横暖ルーフを屋根材に使うと、どのようなメリットがあるのでしょうか？

 

メリット１：断熱性

横暖ルーフは遮断鋼板と断熱材を合わせることで作られています。そうした作りをすることによって断熱性が高まり、外気の暑さや冷気が室内に入りにくくなるのです。

これにより、室温が外の状態に影響されない快適な温度となるため、室内で快適に生活できるだけでなく、エアコンやストーブの使用量が減り、光熱費を抑えることができます。

 

メリット２：風に強い

横暖ルーフは屋根材を上下でかみ合わせるという工法によって屋根を張っており、これをかん合式と言います。この張り方をした屋根は上と下の屋根が引っ張り合っている構造になっているため、風に飛ばされにくくなるのです。

強風を伴う災害の多い日本で、このような構造を持った屋根はとても頼りになるのではないでしょうか。

 

メリット３：雨音を抑える

先述したように、横暖ルーフは断熱材を利用して作られていますが、この断熱材は熱を抑える他にもある効果を持っております。それは、雨音を抑える効果です。

実は断熱材には振動や物音を吸収する性質もあります。この性質は雨が屋根にぶつかった際に大いに効果を発揮するのです。天気の暗い雨の日も、雨音の騒々しさを感じずに快適な生活を送りたいのであれば、横暖ルーフは絶好の屋根材になるでしょう。

 

 

横暖ルーフのデメリット

断熱性に強い横暖ルーフ。この屋根材にデメリットがあるとしたら一体何なのでしょうか？

 

デメリット１：価格が高い

一般的な金属系の屋根は最安値で１平方メートルあたり、５０００ほどかかります。しかし、横暖ルーフの場合は１平方メートルあたり６０００円ほどと、他に比べて高めの額が設定されています。しかし、性能の良さを鑑みたら、適正価格といえるかもしれません。

 

デメリット２：カバー工法が出来ない可能性も

カバー工法とは、古い屋根の上に新しい屋根をかぶせることで屋根を新しくする工事方法です。

横暖ルーフの中でも勾配2.5寸以下の緩い勾配の屋根では、カバー工法の施工が出来ない可能性があります。また、屋根材が瓦であったりしてもカバー工法が出来ないこともあります。しかし、既にあった屋根材を撤去して、新しい屋根材に替える、葺き替えという工事方法でしたら問題なく行うことができます。

 

 

どのシリーズがおすすめ？

横暖ルーフにはSとαSという２つのタイプがあります。

以前はフッ素塗装のタイプや、横暖ルーフに使われる最高級の屋根材をすべて使ったタイプがありましたが、前者は販売中止、後者は材料の関係で下のランクであるSとαSのみしか販売できない状況にあります。

そのため、現在施工で実際に使うことが出来るのも、SとαSのみになっております。

 

タイプ１：横暖ルーフS

この屋根材では遮断鋼板と断熱材が使われており、断熱性の高さが特徴です。また、耐久性においても優れています。

 

タイプ２：横暖ルーフαS

この屋根材はジョイント部分の気密性を高くした構造になっており、気密性の高さによって住宅の室温を一定に保つことができるようになっています。

 

また、屋根材の厚さが他の暖横ルーフより厚めの１７ミリで、断熱性の質も問題なしです。

以上が横暖ルーフの特徴、メリット・デメリットの紹介になります。

 

 

施工事例

ここでは、実際に横暖ルーフをご利用された事例をご紹介します。

瓦屋根から横暖ルーフへの葺き替え

 

 

 

 

 

 

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