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コラム・お客様の声

パミール屋根の葺き替えはお早めに

神奈川県相模原市にある株式会社三建材です。

住まいを長く保つためにも重要な屋根材ですが、どうせなら良い屋根材を使用して住宅の景観や安全を長く保っておきたいものです。

ですが、過去に少し社会問題化した屋根材がありました、今回はそんな屋根材をテーマにお話をしておきます。当てはまる方もいらっしゃると思いますので、参考になれば幸いです。

 

パミール屋根の抱える問題


パミール屋根という屋根をご存知でしょうか?1996年よりニチハという企業より製造されていた屋根材です。パミール屋根は、7年ほど使用していると剥離がはじまってしまい、10年ほどでボロボロになるほど耐久性に大きな問題があり、現在製造中止になってしまいました。

なぜこのような事態に陥ってしまったかというと、当時は有害な建材と認定されたアスベストに代替できる製品開発が急がれていました。その結果、長期使用の検証が不十分なままパミール屋根が採用されたことが原因と考えられております。

10年から20年前の主流建材だったことから、パミール屋根にしている住宅もまだまだ多く存在します。裁判やクレームも多数報告されており、もはや社会問題化しているといえますので、該当すると思われる場合は必ず確認しましょう。

 

パミール屋根における劣化症状1.層状剥離

ここまでのお話を聞いて、我が家もパミール屋根かな?とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。パミール屋根の場合劣化症状に特徴があるので、判別材料になればと思います。

まず大きな特徴として、ミルフィーユのような形でバリバリと層状に剥がれてしまうという症状があります。パミール屋根の最も大きな特徴ともいえ、10年前後ではっきりと現れます。

こういった症状が現れた場合にはパミール屋根であると思って間違い無いでしょう。

 

パミール屋根における劣化症状2.屋根の先端部のが劣化する

屋根の先端側が、白っぽくなってシミのような症状が現れることがあります。先ほど紹介した層状剥離になる一歩手前の状況で、素材が弱くなっている初期症状ともいえます。

日当たりが少ないような面や、築年数が浅い場合はそこまで白っぽくなっていない場合もあります。

パミール屋根における劣化症状3.釘の腐食

パミール販売時に配布した専用釘の中には、メッキ処理が薄いものが混入していました。

メッキ処理の薄い釘は腐食・サビが起きやすく、屋根材のズレや落下の可能性があります。この件に関しては、2010年11月5日にメーカーのニチハが、正式に文書をだしています。

以下文章抜粋

“耐食性表面処理(ラスパート処理)のメッキ厚が薄い場合、正常にメッキ処理がなされた釘と比べ、経年に伴う腐食の進行が早まる可能性があり、屋根材のズレ・落下などが生じる可能性があります。”

ご自身の目でも確認できるくらい屋根のズレがある場合は、早急に屋根の工事を依頼しましょう。

劣化症状以外での特徴

パミール屋根の特徴として、劣化症状以外にも「先端の凸凹が等間隔」であったり、「薄く縦にラインが入っている」などが挙げられます。パミール屋根かどうか確認したい方は、その辺りも参考にしてみてください。

 

 

パミール屋根の塗り替えは効果的なのか


結論からお伝えしておきますが、パミール屋根に塗り替えを行うことは意味がないので注意してください。

なぜ塗り替えが無意味なのかというと、一般的な屋根では撥水性や延命措置の意も込めて屋根塗装を行います。塗り替えをすることで新しい塗膜が保護してくれるためです。パミール屋根の場合は、先ほど説明した層状剥離の状態になってしまうと塗装前の洗浄でそもそも屋根がバラバラになってしまうリスクが高くなり、延命するよりも新しい屋根にした方が良くなってしまうからです。

基本的にパミール屋根の方は塗り替えができないので、この後説明する対応方法を参考にしていただければ幸いです。

 

 

パミール屋根の修理はどうしたら良い?


では、自宅がパミール屋根の場合はどのような修理を行えば良いのでしょうか?

カバー工法(重ね葺き工法)

カバー工法とは、今ある屋根の上から別の屋根材をかぶせて補修するような工法です。葺き替えに比べるとコストを抑えることができるためおすすめです。

耐久性は、使用する屋根材にもよりますが一般的に20年から40年近くは持ちます。

今までは、屋根が傷んだりダメになってしまったら葺き替えを行うことが一般的でしたが、軽量屋根の開発や、耐久性などの向上によりこのような対応が可能になりました。

また、パミール屋根は屋根材としては軽量な部類に含まれるため、カバー工法が可能という点も救いですね。

注意していただきたいのは、パミール屋根でもひどく劣化が進んでしまい、屋根から雨漏りが発生している場合や、屋根の下地が傷んでしまっている場合は、屋根に残った水分を閉じ込めてしまいより悪化してしまうためにカバー工法での対応ができません。

葺き替え

パミール屋根の劣化が進んでしまい、カバー工法では厳しいもしくは、予算的に余裕があって早く綺麗にしてしまいたいという方には葺き替えをおすすめします。

葺き替えは現在ある屋根を撤去して、新しい屋根に付け替える工法です。下地から全て取り替えるので屋根を丸ごと取り替えるイメージです。使用する屋根材はパミール屋根よりも軽量なものが多いので、耐震性の向上にもつながります。

また、可能であれば野地板も新しいものに張り替えましょう。おそらく築年数が浅い住宅などでは既存の野地板を使用することも可能ですが、屋根材と歩調を合わせるためにも新しくしておくことをおすすめします。

葺き替えの場合は金属屋根がおすすめ

金属屋根の場合、メーカー保証が付く点や、耐久性が高いなど多くのポイントでコロニアルを超えています。軽量スレート最大手の企業も2017年に金属屋根の取り扱いを開始しました。競合する製品を扱うメーカーが競合品を取り扱うようになったことは衝撃的ですが、それだけ金属屋根が優れていることの証明になりました。

ニチハからアスファルトシングルのアルマを勧められることがありますが、アスファルトシングルとくらべても金属屋根の方が断然おすすめです。

まずは的確な調査をしてもらいましょう

パミール屋根の点検に関しては、適切な業者に屋根を直接見てもらい細かくに点検してもらうことをおすすめしておきます。というのも、きちんと屋根の状態を点検しなければ、カバーにするか葺き替えにするか判断できず、大きな損をしてしまう可能性があるからです。

ざっと見ただけ・屋根の低いところを少し見ただけのような業者に工事を依頼するのはやめましょう。例えば、まだ劣化がそこまで進んでおらず、カバー工事で十分なのに、葺き替えをすすめられてしまうケースや、中にはパミール屋根に対して塗り替えでも大丈夫ですと塗り替えを進めてしまう業者がいるケースもあります。

また、症状からして葺き替えないといけないのにカバー工事をしてしまうと、中に溜まった湿気が家を傷め、10年も経ってないのに再度葺き替え工事になるような最悪のケースも考えられます。

適切な施工をしてもらうためにも、屋根は直接上ってちゃんと見てもらうか、精度の良いドローンやカメラなどの機器で詳細に撮影してもらうことを覚えておいてください。

 

 

パミール屋根の工事事例

最近、工事の依頼がありましたので簡単にご紹介しておきます。パミール屋根については以前から問題になっており対応している人も増えてきていますが、まだまだ困っている人は多く、パミール屋根のままでいる方も多いのではないでしょうか。

【事例詳細】
神奈川県戸塚市 戸建て 工期:4日間


最終的には、このように綺麗にカバー工法で落ち着くことができました。

層状剥離の最初の画像に比べると、見た目も踏まえて見違えますね。

 

 

無料相談も受け付けております


パミール屋根のことでお困りの方は、的確な調査を行ってから工事に入る三建材にぜひお気軽にご相談ください。

依頼するにあたり不安な点や疑問などがあれば、解決できるよう対応いたします。

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